スイスの農業化学大手のSyngentaは、2015年4月23日、農業に関する膨大なデータを公開すると発表しました。
Syngentaは持続可能な農業を実現するためのプロジェクト"the Good Growth Plan"を実施しており、欧州、アフリカ、北米、アジアなど41カ国、3,600もの農家から収集した作物レベルの詳細なデータを自由に利用できるような形で公開します。作物と気候との組み合わせは実に200を超えています。
農業関係のデータ公開はこれまでも公的機関からは活発に行われてきましたが、民間企業が作物に関する詳細レベルのデータ公開にまで踏み切ったのはSyngentaが初めてのケースとなります。Syngentaのデータ公開にあたっては、Open Data Instituteも全面に協力しており、データの標準化や作物レベルのデータに関する共通語彙開発を支援します。
CEOマイク・マックは、Syngentaのような"collective responsibility"を実践する企業が増えることによって、従来のビジネス、政府、NGOといったセクターの境界はさらに曖昧になるだろうと述べています。データ中心の時代では、企業のCSRの中心はデータを公開することに他なりません。
参考:Syngenta publishes data to unlock environmental, social and economic value(2015/4/23, Syngenta)
(東 富彦)
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Lindsey Napoli (金曜日, 03 2月 2017 05:15)
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