限られたお金をどこに使えば良いのか、家庭でも、自治体でも頭の痛い問題です。Balancing Actを使えば、自治体の予算計画を誰でも簡単にシミュレーションできます。どこへ使うかはもちろん重要ですが、どこからお金を得るのかを考えないと、あれもこれもとなり、すぐに赤字になります。Balancing Actはその名の通り、支出と収入をバランスさせることに主眼を置いた予算計画ツールで、コロラド州とハートフォード(コネティカット州)が採用しています。誰でもお試しで使ってみることができるツールも公開されています。
Spendinの右端にある矢印をクリックすると、もう一段階細かく分類された項目が表示され、それらの項目に対して、予算を増やしたり、減らしたりできます。収入と支出とのバランスは常に上部のスライダーで表示されます。収入不足になった際には、Where The Money Comes Fromの項目の中から項目を選び、Spending同様に矢印をクリックして項目を選び、収入を増やさなければなりません。上手くバランスさせることができたら、Submitボタンによって自分の予算計画を提案することもできます。
Balancing Actによって市民は自分の意見を支出に反映させるためにはどうすれば良いか考えることができます。他の支出を減らす、ある項目の収入を増やすなど、「やりくり」をしなければバランスのとれた状態になりません。自分の考えを一方的に主張し要求するだけでなく、他の要素との兼ね合いも考えて全体をどうやって妥協させていくのか、家庭も自治体も「やりくり」が大切です。
(東 富彦)
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