ニューヨーク市が「市民による、市民のための21世紀のニューヨーク市」を実現するためのイニシアティブBetaNYCを立ち上げました。ボランティア精神に溢れる市民の参加を促し、21世紀のニューヨーク市を共に考え、創り出していくことが目的です。
例えば以下のように、すでに多くの市民参加型プロジェクトが始まっています。
ニューヨーク市と言えば、Open KnowledgeのUS CITY OPEN DATA CENSUSにおいてトップにランキングされるなど、オープンデータ推進においては世界トップクラスの都市です。ニューヨーク市のオープンデータポータルであるNYC Open Dataには、市当局が公開したデータセットだけではなく、市民が作成したさまざまなビューも登録して公開されています。NYC Open Dataの公式データセット数は1,337であるのに対して、市民が作成したデータセット数は3,723に上り、7割以上を占めています。BetaNYCの各プロジェクトでもこれらのオープンデータがフル活用されています。
日本では自治体の皆様から「データを公開しても使われない」「オープンデータをやる意味がよくわからない」という声をよく聞きます。NYC Open DataからBetaNYCへと進むニューヨーク市の取り組みは、こうした疑問に対する1つの答えを示しています。
(東 富彦)
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