英国のITコンサルティング企業Logicalisは、英国の13~17歳、1,116人を対象にした世代調査レポート"Has the Generation of Things Arrived?"を発表しました。調査によれば、モノ世代は、自分に関することはすべて自分でコントロールしたいと考えているようです。
例えばパーソナルデータに関しては、モノ世代の4分の3以上がパーソナライズされた的確で優れたサービスと引き換えにパーソナルデータを喜んで提供するとしている一方で、77%はサードパーティがパーソナルデータを共有することに懸念を抱いており、3分の2以上はターゲティング広告を不快に感じています。自分の管理下で、自分が許可した企業が、自分のために良いサービスを提供してくれるのは歓迎するが、どこか知らないところで勝手に使われるのは嫌だと答えています。
また、モノ世代の60%は将来は独立して起業したいと考えていますが、会社の職場環境についても自分流を主張しています。10人のうち9人は職場で利用するツールや技術については自分自身で選ぶと答え、そのために3分の2は自分が職場で使うツールを自作するとしています。英国の企業に対しては、79%の人が、モノ世代のニーズに応えるために、職場のIT環境を最新にアップデートしなければならないだろうと答えています。
モノ世代の名称は、70%が自宅を遠隔操作したいと考えていることから来ているのかもしれません。ミレニアルを超えて登場したモノ世代。彼らが顧客となり、従業員となり、有権者となった時の社会はどのように変わっているのでしょうか。
参考:Has the Generation of Things Arrived? (Logicalis, 2015)
(東 富彦)
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